海外「ニッポンの紙幣は渋すぎる!」 最高の芸術作品との呼び声高くファン続出



世界で絶賛される日本紙幣

紙幣には、それぞれの国の歴史や文化が表現され、最先端の偽造防止技術が詰め込まれている。もちろん、日本も例外ではない。そんな日本の紙幣が、今、世界で大評判になっている。

海外の声:アメリカ紙幣は世界で一番偽造されている紙幣。毎年メキシコから大量に運ばれてくるのさ。ちなみに、世界で一番偽造しにくい紙幣は、日本の奴らしいよ。(アメリカ)

海外の声:わかる気がするよ。ドル紙幣は作りがいかにも安っぽいよね。額面が変わってもデザインはほとんど同じだし。一方、日本紙幣は水墨画のような濃淡はいかにも偽造しにくそうだ。(ドイツ)

海外の声:日本紙幣はデザインも優れているよね。日本人固有の「渋い」とかそういう美的感覚が表現されているよね。そして、紙面の微妙な凹凸が指に心地よい。見ていても触っていても飽きない。(アメリカ)

海外の声:全く同意。自分は日本紙幣の大ファンだ。あれはまさに最高の芸術作品だと思うし、額縁に入れて飾っているよ。本当に最高さ!(アメリカ)



紙幣に滲み出る日本人の国民性

「紙幣にはその国の国民性が現れています」

と貨幣研究家で一般財団法人印刷朝陽会事務局長・調査研究部長を務める植村峻氏は話す。

日本の美意識には、「わび、さび」という概念がある。(わび、佗び) とは、茶の湯の美的理念で、「貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識」と説明される。

一方の(さび、寂び、然び)は、「閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ」をいう。

もうひとつ「渋い」という形容がある。「地味で控えめながら深く感動を呼びさます美しさ」を表す。

「わび、さび」「渋い」の3つを意識した上で「日本の紙幣」に目をやると、ぼんやりとでもその感覚がつかめるはずだ。ユーロ札のカラフルでお花畑のような意匠とは対極にある、禅寺や日本庭園の美しさを思い浮かべてもらえばいい。日本の美意識のなかには、時間的、空間的「余白」が重要な要素のひとつになっている。例えば、お札のなかの肖像画や動植物、風景、建造物が、他国のそれより若干控えめな大きさで、動きも少ないことに気づくはずだ。そこには静寂があり、優雅な時間が流れている。

カラフルなユーロ紙幣
渋い色目の日本紙幣


日本の紙幣は何色?

日本の紙幣がどのくらいの色数で印刷されているかをご存じだろうか。

一万円札と五千円札は、表に14色、裏に7色の色を使っている。千円札は表に13色、裏に7色だ。意外と多くて驚かれるかもしれない。

力ラーコピー機やスキャナで近い色を再現されないように、あえて再現が難しい複雑で微妙な色を選んでいるのだ。それが図らずも、我々の美感と絶妙にマッチしている。いわゆる「抑えの利いた色調」の取り合わせは、平安の昔から伝わる「襲色目(かさねいろめ)」を彷彿とさせる。4枚の紙幣はそのまま四季の移るいに見えなくもない。

襲色目の例


日本人が抱く「紙幣観」

実際日本人は自国の紙幣にどのような印象を抱いているのだろうか。財務省の委託により株式会社日本リサーチセンタが行った「通貨に関する実態調査」(平成27年3月)によると、「日本の紙幣の仕様について」という問いに対し、

「(仕様を)変更する必要はない」と答えたのが80.8%、

「わからない」が12.1%

「変更したほうがいい」と答えたのは6.9%にすぎなかった。

海外のものと並べると、よく言えば渋くて趣がある、悪く言えば地味に映る紙幣だが、国民の支持は得られているようだ。それは植村氏がいうように紙幣には日本人の国民性が表現されているからにほかならないだろう。

出典:https://chattusa.com/



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